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「火花」第2話

美しい世界を、鮮やかな世界をいかに台無しにするかが重要なんや
現実を超越した圧倒的に美しい世界が現れる

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徳永と神谷が愛おしい。並んで歩くとき、いつだって神谷が徳永より一歩進んで歩いているところや、二人にしか分からない言葉で無性に可笑しくなってはしゃぐところに二人の特別な関係性が表れていて微笑ましくなる。神谷の吐く台詞が綺麗なところも好きだ。研ぎ澄まされた言葉に卓越したカリスマ性を感じてしまう。

今回のキーワードは「おやすみなさい」なのだろう。たまに思うけど「さようなら」よりも「おやすみなさい」ってパーソナルな挨拶な気がする。距離が近いというか生活的というか。だから初対面の居酒屋の店員にも神谷のときにもおやすみと返さなかった徳永が、山下にだけおやすみと言うところで妙に心が踊った。

そしてこのドラマ、ひたすら歩く。ゆっくりながら一歩ずつ夢に向かう彼らを表現するようにとにかく歩く。その度に揺れる画面が彼らの情動を表しているようでとてつもなく映画的だ。また、その時に流れる渡辺大知の弾き語りの素晴らしさといったら!やはり渡辺大知の声の表現力は偉大だ。立ち止まる人が全然いないのにアコギのストラップが外れるくらい熱唱する愚直さ。最後の百円札のさくらのシーンでの、どこか間の抜けた喋り方ながらも、愛嬌のある渡辺大知のどこにでもいそうなバンドマン感。頑張ってください、と声を掛けられた後の純朴で繊細そうな挙動。すべてが良い。夢を追う若者が沢山出てくるのにも関わらず、ひとまとめにしないで彼らの些末な違いを丁寧に描く脚本と丁寧に演じる役者に感嘆する。そして徳永と渡辺大知演じる小野寺の繋がりが心地よい。この交流はお互いのサクラを演じあうという、ある種の共犯関係と共にあり、神谷とも山下とも種類の違う特別な関係を感じさせる。

どうしても述べておきたいのが、山下の彼女役の高橋メアリージュンの可愛さだ。もう半端ないくらい可愛い。カルテットでもそうだったけど、とびきり美人なのになんだか残念なところがいい。いつもドスの効いた声を出してるイメージがあるにも関わらず、意外と声が高いのもキュート。寒色のコートの方が似合いそうなのに白のコート着てるところも好き。

最後のシーン。徳永がチャンスを掴んだ後、いつもの階段で声を掛けられるところで終わるのだが、その時徳永の背後で飛び散る火花の意味が分からなかった。モヤモヤするなあ。作品が素晴らしい分、自分の理解力が及ばないともったいないことをしてしまっている気持ちになる。次回、やっと神谷の彼女役である門脇麦が出てくるらしい。門脇麦、ウシジマくんの印象が強すぎるせいか夢を追う男を応援する彼女的なイメージがある。ホストとお笑い芸人は全然違うけど。回を追うごとに徳永が明るくなっている感じもあり次回が楽しみ。